沢の庵をたれかたづねむ
海岸へ行く途中に見つけた昔っぽい趣のある家屋。
鴫立庵というそうです。
「心なき身にもあはれは知られけり
鴫立沢の秋の夕暮れ」
平安時代末期、西行が大磯周辺の海岸で詠んだ歌にちなんで、江戸時代の初期に崇雪という人がこの地に庵を結びました。
すぐ脇を流れている沢、これがその鴫立沢と思われます。川床の岩がいかにも自然な感じで多分昔からそうであったかのような流れ…
ただ、残念なことに海に達する前に流れは砂地に消えてしまっていました。
庵内には西行の歌を刻んだ石碑や代々の庵の主をつとめた歌人の石碑や、
石仏も。
崇雪はこちらの五体の石仏、五智如来像を本尊として西行寺を作る予定だったそうです。
不思議なおかしみのあるオブジェ…
十五代庵主の鋳金家、原昔人が友人の正岡子規に贈ったカエルのオブジェの大きめレプリカだそうです。
風通しがとても良さそう!
ここもまた、なかなか良い感じの場所でした😉
帰り、駅前でひと休み。
小さなギャラリーを覗いたりもして、久しぶりにプチ旅気分を味わえたのでした😊