ルリハリメノウのブログ

大好きな石と鉱物について書いていきます

古刹の枝垂れ桜

桜前線はとうに北上してしまいましたが…

今年もコロナ下(禍)のお花見になりました😢

でも花は変わらず美しく咲くので、市内のわりと有名な桜を見に行ったのです。

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樹齢400年の枝垂れ桜「伏姫桜」です🌸😊

ここ、真間山弘法寺は歴史が深く、もとは奈良時代行基が手古奈さん(後述します)供養のために建てた求法寺がもとで、後に空海が「求」の一字を改め弘法寺としたそうです。鎌倉時代を経て日蓮宗のお寺となり、幕末には幕府軍も逗留したとか…室町時代、市河城があったのもこの辺りと言われています。


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弘法寺は山の上にあります。石段は60段ですが、高さがあるので少し疲れます😅
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仁王門が古めかしくて立派です。


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伏姫桜の隣りの八重桜「月見桜」も満開でした😊


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映画のロケに使われそうな感じです。

境内にはお墓もたくさんあって、古いお墓が多いのですが、奥の方にありながら一際大きく目を引くのが、結城秀康(徳川家康の次男)の子、松平直基のお墓です。

夫人とお母様のと三基並んでいますが、菩提寺は他にあるようなので、こちらは石碑…墓碑のみなのでしょう。


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夕刻になると灯りがついて、異界の門味が増します😆


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こちらのお寺で有名なのが、石段の途中にある通称「涙石」。

江戸時代、日光東照宮造営の為の石材を作事奉行の鈴木長頼がここの石段に使ってしまい、責を負わされて切腹したのがこの石で、以来この石は鈴木長頼の無念の涙で常に湿っている…という逸話。

実際は許可を取ってから石段に使用したので切腹をしていないし、石が湿っているようなのは、ここだけ石質が違うからだと思います。

 

そして手古奈さん。

市川っ子なら誰でも知っている…というか小学生の時は全国レベルで有名だと思っていた万葉集にも出てくる真間の手古奈さんです。(有名だと思うから、手古奈伝説は割愛)


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歌川広重「名所江戸百景」より

「真間の紅葉手古那の社継ぎはし」

 

この絵のように昔は真間山の麓一帯は入江のようになっていて、継ぎ橋がたくさんあったらしい…

今は継ぎ橋を模したものが道の途中にあるだけですが、


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手古奈さんが身を投げたという入江は池となって今も残されており、

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手古奈さんを祀った手古奈霊堂は今も人々のの信仰を集め、地元の人達に大切にされているのです😊

 

 

 

(浮世絵の画像はキャノンクリエイティブパークよりフリー素材をお借りしました)