沢の庵をたれかたづねむ
海岸へ行く途中に見つけた昔っぽい趣のある家屋。
鴫立庵というそうです。
「心なき身にもあはれは知られけり
鴫立沢の秋の夕暮れ」
平安時代末期、西行が大磯周辺の海岸で詠んだ歌にちなんで、江戸時代の初期に崇雪という人がこの地に庵を結びました。
すぐ脇を流れている沢、これがその鴫立沢と思われます。川床の岩がいかにも自然な感じで多分昔からそうであったかのような流れ…
ただ、残念なことに海に達する前に流れは砂地に消えてしまっていました。
庵内には西行の歌を刻んだ石碑や代々の庵の主をつとめた歌人の石碑や、
石仏も。
崇雪はこちらの五体の石仏、五智如来像を本尊として西行寺を作る予定だったそうです。
不思議なおかしみのあるオブジェ…
十五代庵主の鋳金家、原昔人が友人の正岡子規に贈ったカエルのオブジェの大きめレプリカだそうです。
風通しがとても良さそう!
ここもまた、なかなか良い感じの場所でした😉
帰り、駅前でひと休み。
小さなギャラリーを覗いたりもして、久しぶりにプチ旅気分を味わえたのでした😊
こゆるぎの石ころたち
前回の続き。
一番最初に見つけた、黄緑色のドットが印象的な石。
海藻類が付着しているのかと思ったのですが、よく見ると鉱物のようです。
こちらの海岸は灰色地に黒っぽい鉱物が入っている石が多く、花崗岩かと思ったのですが、石拾いの達人、渡辺一夫先生の著書によると石英閃緑岩だそうです。
これもそうかな。
一番はじめに見つけた石は石英閃緑岩に緑簾石が入ったもののようです。
緑簾石は火成岩、安山岩の隙間等に入るそうで、石英閃緑岩は火成岩です😉
こちらの石の黄緑色のラインも緑簾石っぽいです。
こちらの黄緑色もそうなのでしょうか。こちらの石は細りゅう凝灰岩(堆積岩)だと思うのですが。
暗い緑色は緑泥石の色?
何はともあれ美しいです😳✨
ブルーが綺麗。
他には安山岩…グリーン地に白い点々が入っている石とか風景のような模様の石とか。
いい感じの石ころがたくさん見つかって、とても充実で満足な石拾いだったのでした😊
(参考文献)海辺の石ころ図鑑 渡辺一夫著
石をひろいに大磯へ
月刊となりつつあるこのブログ…
まただいぶ日にちが経ってしまいました。
久しぶりに石拾いです。
いい感じの石ころが多数見つかると聞きつけて、先日、神奈川県の大磯の海岸へ行ってまいりました。
某マンガの石拾い回の舞台にもなったところです。
久しぶりの遠出だったので、ちょっとした旅行気分も味わえました😊
海岸の西側全景。
では、まず駅からです。
大磯駅です。トイレが清潔で明るく良い感じでした(とても大事!)
駅舎を出て道を渡り、右側の道を進みます。
小学校の脇を通り過ぎ、どんどん行くと信号があるのですが、
信号を渡ってすぐのところにこれまた良い感じの古民家が。
庵のようです。
入ってみたくなりますが、石拾いへのはやる気持ちを優先して後で寄ることにします。
海はもうすぐなので。
古民家の左側、小さい川?用水路?との間の道を行くと、すぐ目の前に海が見えました。
高速道路の高架の下を通って海岸へ。
東側はアオバトで有名な照ヶ崎海岸、西側に広がるのは大磯ロングビーチ…
ここはその中間の小淘綾ノ浜(こゆるぎのはま)というらしいです。
そして石は…
一見、地味に見えるのですが、形は大小さまざまあり雰囲気は悪くない…というか期待が持てる…!
試しにしゃがみこんで観察してみると、早速いい感じの石が😉
結果、1時間後には
とても満足となったのです😆
続く。
芸術の秋ということで
スイッチを切り替えるように秋から夏に、夏から秋になっていた陽気もやっと落ち着いたようですね!
先週はミカンの苗木に一匹だけ残っていた、まるまると肥えたアゲハの幼虫が、葉っぱ一枚だけ残してやっと旅立って行きました。何処かでサナギになって静かに冬を迎えるのでしょう…
そして今週は今年3度目の金木犀の芳香を楽しむことができました😊
来週は11月、もう晩秋ですね🍁
まず、東京国立博物館の東洋館。
「博物館でアジアの旅 幻想動物園」と題しまして、龍や饕餮など空想や伝説の生き物がテーマです。
古の人々の想像力は凄いです。
そしてこれだけ揃えて展示するなんて学芸員さん達も素晴らしい…
酒呑童子絵巻が見たかったのですよ…祈りと刀剣とかこちらもまた、まとまりの良い展示でした。刀、格好良いです…展示の中で一番興味深かったのは職人尽くし図かな。あと、「調馬・厩馬図屏風」(桃山時代)、当時の厩舎は板間だったのですね…馬が大事にされていたということですね😉
そんな感じで10月は芸術の秋を堪能していたのでした。石拾い?…石拾いはですね…
行きましたよー!😆✨
次回、久しぶりの石拾いについて書きたいと思います。
アイヌ刺繍に魅せられて
以前の自己流アイヌ刺繍
ポーチに仕立てたのです😉
裏面はこんな感じ。
タマサイを思わせる紺色のトンボ玉を飾りにつけてみたりしました。何を入れる袋なのかって…綺麗な石を入れるのですよ、十勝石とかね!
ところで先日、祖母(故人)の家の納戸に入ったのですが、そこにあった箪笥のカバー、
これはアイヌ刺繍では…!!
実は祖母の母方、私にとって曾祖母の出身地は北海道なのです。
もしや祖母は何らかの技術を受け継いでいたのではと一瞬思いましたが
よく見るとかなり自己流でした😅
コーチングステッチではなくアウトラインステッチだし…
でも、祖母もアイヌ刺繍に魅力を感じていたんだなって嬉しくなりました。
またアイヌ刺繍、挑戦してみよう😊